メーデー

私はイチ給与所得者ではあるけども、労働組合も、労働協約も、就業規則も、そもそも雇用契約すらないところで働いているので、こういう労働組合系の出来事とは全く無縁である。という前置きをしておいて、つらつらと書いてみる。といっても基本的にああいう組合運動系は嫌いなのでそう言う方向のテキストになるのですが。
さて、メーデーである。そもそも「メーデー」とは何か。
これを自信もって説明できる人は少ない。私も調べる前は頭をひねってしまった。ネット上で調べてこれに関連するサイトとかを回ってみると、これらのサイトの説明には共通点があることに気づく。

メーデーとは
 メーデーの起源は、18xx年にアメリカの労働者が1日8時間労働を要求してストライキをしたことに始まり〜〜〜〜〜〜〜

だから、結局なんなんだよ! ストライキなのかよ!
と突っ込みたくなるような文章がたくさんあってですね、長い長い文章を最後まで読まないと結論が出てこない。
というか出てくればいい方で、半分近くのページは、メーデーの歴史と権力の弾圧との闘争の歴史を書いているうちに満足してしまって、結論を明確にしないままに終わってしまうページも多い。
メーデーについて調べてみようなんて気になったのは、今が生まれて初めてであるので、こんなコトでは、メーデーの新規参加者を増やすなんてコトは、まず無理なのではないかと、他人事ながら心配してしまう。
私が様々なサイトを読んでみた結論は

メーデーとは、労働者のお祭りである。

これが結論だった。
なるほどなるほど。
労働者のお祭りであるから、労働者のみんなが集まって、わいわい騒いで、日頃のうっぷんを吐き出して、みんなで文句を言う。
その時に「みんなで全く同じ文句を言うコト」は、数の論理からいくと「政府や企業に対して力を持つコト」とイコールだから、事前にみんなの意見をまとめておいて、みんなで主張しようぜ。
ということであろう。
なるほどなるほど。
うんうん、分かった分かった。
んで、あまのじゃくな私からすると、こういう疑問が湧いてきたりする。
お前ら(=メーデー主催者)の言ってるコトは、本当に、労働者の日頃のうっぷんなんですかねぇ?

リストラ反対、成果主義賃金反対、サービス残業撤廃、失業者の生活保障、若者の就職難解消、男女差別撤廃、解雇規制緩和反対、非正規労働者の労働条件改善、ILO公契約条約批准、医療・年金改革反対、最低保障年金確立、公的責任で保育所増設、課税最低限引き下げ反対、地域経済活性化、WTO協定の見直し、30人学級、教育現場への日の丸・君が代強制反対、国立大学の独立行政法人化反対、財界寄りの行革反対、石原都政の福祉切り捨て反対、9条守り憲法調査会反対、日米安保条約廃棄、多国籍企業規制と国際労働基準確立、有事法制阻止

全労連等よる第73回中央メーデーのスローガンを引っ張ってみました。
最初の方なんか、いかにもって感じですけど。
でもさぁ。
「教育現場の日の丸・君が代強制反対」なんていう うっぷんが労働者にたまっているのかなぁ?
日米安保条約廃棄」なんていう うっぷんが労働者にたまっているのかなぁ?
1日の労働が終わって、疲れを癒すために晩酌して、口が軽くなって、ついつい出てくる日頃のうっぷんに、こんな文句が混じっている労働者がいたら、もう本当にココに連れてこい! と。
労働者うんぬん言ってといて、お前ら(=メーデー主催者)が自分の言いたいことを言ってるだけと違うんかと。

とまあ、常日頃から私にうさんくささを感じさせていた原因は、これだったのか! と思い当たってしまった今、思わずポンと手を打ってしまいましたよ。


でさあ、メーデー主催者さんさぁ、ひとつ隠してるでしょ?
メーデー関係で、なにか不満はありますか?って労働者さんに聞くとするでしょ? すると、必ず出てくるであろう
「組合費が高い!」
って不満はどこに行ってしまったんでしょうねえ。