オーナーって何だ?

ナベツネさんがオーナーを辞任したそうですね。
オーナーっていうのは、所有者っていう意味ですよね。
所有者って辞任できるの? そして、次の所有者が就任できるの?
こんな事を考えている人はけっこういるんじゃないかと思います。
会社としての巨人は、正式名称が「株式会社読売巨人軍」で、持株会社である「株式会社読売新聞グループ本社」の傘下の会社だ。
そして、ナベツネさんは「読売新聞グループ本社」の「代表取締役会長」で、「株式会社読売巨人軍」の「取締役オーナー」である。
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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040813i111.htm
「取締役オーナー」ですよ?
はい。
オーナーって、単なる役職名なんだね。
取締役工場長とか、取締役営業部長とか。
だって、正式な記事に、大部分の株式を所有していることを表す「オーナー」であることを記述するなら、「弊社株主の〜」という表現になるはずだしね。
単なる役職名です。オーナーって。
だから、辞任できたり、後任が就任したりする。
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んじゃ、ナベツネさんは会社の所有者としてのオーナーなのか?
それは本当に関係者じゃないと分かりません。
「株式会社読売巨人軍」は上場していないが、とりあえず「読売新聞グループ本社」の傘下。
そして、「読売新聞グループ本社」も非上場なので、株主構成とかは公表されていない。
せいぜい、故・正力松太郎氏が当時経営難だった読売新聞を買い取ったことから、正力松太郎の遺族の人が大株主であろう事くらいしか推測できない。
ただ、ナベツネさんが読売新聞に入社した1950年の段階で、読売新聞社は既に大きな会社なので、この時点から、ナベツネさんが、大きな会社を1つ買収できるほどの資金を持っていたとは考えにくいのだなぁ。家がよっぽどの資産家ならともかく。
だから、ものすごい権力を、世間及び読売グループ内で持っているけど、文字通りのオーナー(株式の所有者)という意味では、違うんじゃないかと思う。
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言っておきますが、すべて想像です。
というか、この問題にはっきりと答えられるのは、読売グループの株式を管理している経理部とかの責任者とかくらいじゃないかと思う。
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とりあえず意味のない文章だが、
「オーナーだから権力を失った訳じゃないんだよ!」
(結局は正しい意味なんだけど)ナベツネさんが本当に株を持っているオーナーだって決めつけるという間違いを犯しているテキストをいくつか見かけたので、何となく書いてみた。