築城秘話

著:土橋治重(PHP文庫)
お昼ご飯をパスタ屋さんで、夕飯をラーメン屋さんで食べたのだが、その待ち時間と食べながらで読み上げた1冊。
築城の天才と言われた山本勘助が築いた新築高遠城海津城
織田信長が築いた安土城
豊臣秀吉が築いた墨股城(一夜城)・大阪城
徳川家康が築いた江戸城
加藤清正が築いた熊本城。
これらの築城に関する話をまとめた1冊。
山本勘助については初耳の話でかなり面白かった。川中島でのキツツキ戦法を考えたのがこの人なのか。このお話中だと、築城術にメインをおいてあるので、軍資としてのこの人の活躍は描かれていないのだけれども。
加藤清正の熊本城も、朝鮮出兵の時に、韓国から仕入れてきたノウハウを生かして作られた、弓状の美しい曲線を描く石垣というのも知らなかった。
そのくせ変に学術的なんかじゃなく、ふつうに小説として読める。非常に楽しませてくれた1冊だ。